おばちゃんの記録。おばレコ。

主人と私と息子2人の生活記録。

親による体罰禁止 児童虐待防止へ法改正案決定のニュースを受けて思うこと

親による体罰禁止 児童虐待防止へ法改正案決定

 体罰禁止が法整備化される。

体罰。どこまでが体罰なのだろうか。

とても考えさせられる問題。

www3.nhk.or.jp

 

私が小さかった頃

 

私には兄が2人いる。

兄2人は怒られる度に母親に叩かれていた。

母の手は大きく、指輪もしている手で「ぱーん」と時には音がするくらい叩いた。

兄たちは「いってーーーーーーー。」と言いながら、へらへら笑っていた。

「叩かないとわからないから」と母はよく言っていたが、私はそれを見ながら「叩かれてもわかってないけどね・・・」と内心思っていたし、自分は叩かれたくないから、怒られないようにうま~くやっていた。

兄弟の3番目となれば、この手の回避の仕方は天才的。

 

それが体罰だなんて思ったこともなかった。

兄たちは未だに笑い話として、当時のことを話す。

「俺ら笑ってたけど、手がでかいからマジ痛かったからね。」と。

 

そんな環境で育ったせいもあるのか、私も叩くことは「しつけの一環」として考えるようになっていた。

 

長男が言葉が通じなかった頃

長男がハイハイしてたようなまだ言葉が通じなかった1才頃、児童館などでお友達のオモチャを投げてしまったり、とりあげてしまったりした時に、私は子供のお尻を叩いていた。

オムツをしているような時期なので、痛くはなかったと思うが、言葉が通じないので、子供も目を見て私の怒ってる顔を見せながら「〇〇はダメだよ。」と言って、お尻を「ポン」と叩いた。

「やってはダメなこと。」と、わからせるつもりだった。

でも、意味があったのだろか。

表情だけで通じたのではないだろうか。

 

長男が幼稚園の頃

正直、この時期に子供を叩いていたかの記憶がない。

ただ、よく怒鳴ってしまっていたと思う。

子供が友達にイヤなことをしたり、ちゃんとごはんを食べなかったりした時。

本当に今思えば些細なことでも、私はガミガミ怒っていた。

この頃は私がイライラしてしまっていたこともあったと思う。

 

長男が小学生の頃

低学年の時、たしか叩いてしまった覚えがある。

・・・何があって叩いてしまったか覚えていない。

でも、普段叩かない私が叩いたということは、きっと何かあったのだと思う。

覚えているのは感情で叩いたのではなく、その時は「もう叩くしかない」って思ったことを覚えている。

そして、子供の寝顔を見て私が泣いたことを覚えている。

申し訳ない思いでいっぱいになった。

 

高学年の時、しょっちゅう叩いた・・・と思う。

もちろん、思い切りではない。

「ぱん」と。

突っ込みのような感じで。

でもそのうち、食事中とか醤油とか取ろうと手を伸ばすだけで、長男が両手を頭にのせて身構えるようになった。

長男は「ヤベー。急に叩かれるかと思った~」と言っていたが、私はこの時に軽くでも叩くのはやめたほうがいいと感じるようになった。

私は「突っ込みのような感じ。」と言っているが、これを子供が友達にやってしまうようになったらどうしよう。と考えるようになった。

 

一番私が反省したこと

一番私が反省した出来事は、長男が小4の時。

これまた何を子供がしたのか覚えていない・・・。

でも、とにかく長男が何か悪いことをして、ブレーキがきかず、私がこっぴどく叱ったら長男は

「俺が家を出ていけばいいんだろーーー」

と言って玄関から飛びだそうとした。

私はドアが開かないように押さえて

「外に逃げてもダメ。とにかく自分のやったことを反省しろ。自分がやったことから逃げるな。家を出ればいいなんて甘いんだ。考えろ。」

と言って子供部屋で立たせたのだ。

謝るまで立たせたのだが、結果、長男は謝りたくないがために立ち続けた。

1、2時間立ったと思う。

私は子供が意地になってしまっている以上、反省が引き出せないと考えて、立たせるのは止めた。

「もう寝なさい。ただ、ゆっくり横になってとにかく自分で自分のしたことを考えなさい。考えた結果を明日の朝、お母さんに話して。」と。

 

次の朝に長男は「〇〇をしたことは俺が悪かった。」と言ってきて、問題は収まったのだが、いまでも長時間立たせたことに親として問題はなかったのか考えてしまう。

 

 

問題は収まったように思われたが・・・

長男から反省の弁を聞いて、すっかり私と長男は和解。

でもなぜか次男の幼稚園の担任から電話が・・・。

「何か家でありましたか?」と。

 

なんで先生がそう思ったか聞いてみたところ、幼稚園で将来の夢をみんなが発表する時、次男は「早く家を出たいです。」と言ったらしい・・・。

 

先生が次男を呼んで次男に発言に真意を聞いたところ

「昨日お母さんが「外に出るなんて甘い。」と言ったから、外は楽しいところだと思った。」と答えたらしい(^^;)

 

小さな子供に、こんな思いをさせてしまったなんて・・・猛省。猛省。猛省。

 

今回の法改正案決定のニュースを受けて

最近ニュースになった千葉県野田市の小学4年が自宅浴室で死亡した事件でも、虐待をしていた父親が「しつけで立たせたり、怒鳴ったりした」と説明している。

法整備で体罰禁止することが、いいかどうかはわからない。

しかし、こうやって自分を正当化して、しつけと称して虐待をする親の逃げ道を防ぐことはできるだろう。

 

ただ、私も「しつけ」で立たせり、怒鳴ったり、叩いたりしてしまった。

もちろん、程度は違う。絶対に違う。

常識の範囲内。

けれど常識とはなんだろう。

範囲とはなんだろう。

だいたい、こうやって前のことを振り返ってみても、なぜ叩いたか、立たせたか、覚えていない自分に腹立たしい。

覚えてないくらいなら、そんなに怒るようなことでもなかったのではないか。

でも当時は「こうしないと仕方ないから。」「言ってもわからないから。」と自分を正しいと思っていたに違いない。

 

長男は反抗期も長かったし、ケンカもしょっちゅうだった。

どう接していいか悩んだことも沢山あったし、いまだに悩むこともある。

 

私がやってきたことは正しかったのだろうか。

いや、きっと間違いだらけだったように思う。

 

いつか、子供達と話しをしてみよう。

子供達に私を裁いてもらおう。